江北白百合幼稚園について

自然教育への想い

子どもの毎日は、あそびでできています。あそびから、たくさんのことを学んでいきます。とりわけ、自然の中でのあそびが、子どもたちの心とからだをたくましく成長させると私たちは考えています。種をまいて水をやれば芽が出る、動物の世話を続ければやがてなつく。そんな小さな出来事が子どもたちの五感を刺激します。見て、触れて、味わって、感じたことすべてが、成長の糧となるのです。
私たちは、そんな自然からの学びを目指して「体験型自然教育」に取り組んでいます。園庭や園舍、日々の園生活のすべてにおいて、自然に触れる場面をたくさん用意しています。とくに動物飼育や作物栽培は、自然や生命の神秘、手間をかけることの大切さやよろこびを教えてくれる良い教材です。また、年間70以上の季節行事でも、たくさんの驚きと感動を味わえるよう工夫をこらしています。

園舎・園庭

子どもたちの“思いっきり、全身であそびたい”という純粋な欲求を満たすために。園舍と園庭には、たくさんの夢と工夫が込められています。たとえば、ターザンロープ、吊り橋、洞窟、井戸や滝で冒険あそびが楽しめる「ぼうけんひろば」、雨の日でも遊べる中庭(パーゴラ)、樹齢350年のトチノキでつくった遊具「トトロハウス」、手押しポンプ付きの井戸などなど。天然素材ならではの優しさとぬくもり が感じられるものを使っていることも、私たちのこだわりのひとつです。
また、風の心地よさ、太陽のまぶしさ、水の冷たさ、若葉のにおいなど、季節の移ろいを感じられることも大切に考えています。そんな恵まれた環境のなかで、ときには泥んこに、ときには汗だくになりながら、子どもたちの五感は刺激され、心とからだがまっすぐと成長していくのです。

白百合大農園

“種から芽が出る。やがて、それを自分たちが食べる”。この当たり前のような季節や命の巡りを、子どもたちが体験できるフィールドとして。本園からわずか200メートルほどのところに、広さ300坪を超える「白百合大農園」はあります。じゃがいも、さつまいも、麦、小松菜、大根などの作物、みかん、柿、ビワ、さくらんぼ、梅などの果樹を栽培。世話から収穫まで、子どもたちが自分たちの手でおこなっています。作物は太陽、風、雨などの自然と、“愛情”があってはじめて育つことを、子どもたちは体験をとおして理解していきます。
また、食育にも力を入れており、収穫物の多くを園で調理してみんなで旬のおいしさを味わいます。普段、口にしている物がどれだけの時間と手間を経て、自分たちの食事となるのかを知ることで、感謝の心も自然に育まれています。

白百合山荘

栃木県鹿沼市の山間部。“ありのままの自然の中で子どもたちをあそばせたい”という想いをカタチにした「白百合山荘」があります。奥深い山々、清らかな川のせせらぎ近くに広がる約3000坪の敷地は、自然の美しさや厳しさ、そして面白さに触れ、学ぶことができる理想的な「体験型自然教育」の場です。都心では体験できないダイナミックなあそびをたっぷり味わうことで、子どもたちは驚くほどたくましく成長します。
毎年7月には年長児のお泊まり保育(1泊2日)をおこなっています。親元を離れて大自然の中で過ごす時間は、自立心が芽生えるきっかけにもなっています。また月に1回、在園児のご家族に山荘を開放しており、地元の方も交えた参加者全員が、四季折々の自然体験イベントを心ゆくまで楽しんでいます。

制服について

2023年度から江北白百合幼稚園の制服が新しくなりました。 ミナ ペルホネンの皆川明氏がデザインを手掛けたこの制服は、生地に散りばめられたドット模様の内側にお花やちょうちょの刺繍が隠れています。 幼稚園で初めて体験することや、嬉しいことや記念すべき出来事があった時、生地に親子でハサミを入れることで内側から刺繍が現れ、お子様の成長に合わせて制服の模様が変化していきます。 また、江北白百合幼稚園が制服のコンセプトをもとに制作した『おもいでつづくノート』には、お子様やご家族にとって記念すべき瞬間を記録することができます。 数年後、お子様が幼稚園を卒園するときには、お花やちょうちょに彩られた制服と、両手いっぱいの想い出が記されたノートが、大きく成長したお子さまを祝福してくれることでしょう。 かけがえのない大切な想い出が、いつまでも「つづく」ことを心から願っています。