木や花と同じように、人間にも根っこがあります。外からは見えないけれど、それは成長の鍵をにぎるもっとも大切な部分。まだ小さなふたばの幼児期は、これからぐんぐん伸びていくために、力強く根を張る大事な時期です。
すべての子どもたちがそれぞれの花を咲かせ、実を結べるように私たち江北白百合幼稚園は、根っこづくりのお手伝いをしています。そのひとつの方法が「体験型自然教育」です。自然の中でたくさんの体験・経験が得られる環境づくりに、試行錯誤を繰り返しながら取り組んでいます。
時代は変わります。けれど、子どもたちの可能性の大きさと、それを伸ばすための土台づくりの大切さは変わりません。たくさんの元気な根っこが育つよう、支え、守り、導いてゆくことが私たちの使命なのです。
すなおに = 感謝、純真、規律
なかよく = 愛情、協力
げんきよく = 健康、根気
東京都足立区に2,800㎡、鉄骨平屋(教室3、ホール1)を竣工。
初代園長 桧山俊八郎先生と4名の先生からスタート。第一回入園式・定員85名。
栃木県鹿沼市にある白百合山荘に隣接する7,000㎡の土地を購入。「こどもの森」を完成させる。
おとぎの国の新園舎として、1,800㎡、鉄骨2階建て(教室13)を竣工。
園庭に隣接する460㎡の土地を購入。設立40周年記念事業として「ぼうけんひろば」を竣工。
ミナ ペルホネン(皆川明氏デザイン)の制服を導入。
「100年つづく園を目指して」新たな一歩を踏み出す。
体操着リニューアル
1974年10月、足立区江北の地にひとつの幼稚園が芽を出しました。あれから50年、小さかった苗木が大木に生長するまでの間に、5293人もの園児が巣立っていきました。今までも、これからも、すべての子どもたちがそれぞれの花を咲かせ、実を結べるように。江北白百合幼稚園は、つよい「根っこ」を育てていきます。
江北白百合幼稚園の特長のひとつは、先代から引きついだ素晴らしい環境です。さらに大きな特長であり魅力は、そこであそぶ子どもたちのイキイキとした笑顔ではないでしょうか。
自然は、働きかけをすると必ず反応があり、それが子どもたちの育ちを促します。この反応からの学びこそが僕たちが実践している「体験型自然教育」の目指すところです。近年の成果重視の幼児教育などと比べると、「体験型自然教育」は成果がすぐに見えるものではありません。しかし、人生の根っことなる力や、「非認知能力」すなわち「学びに向かう力や姿勢」を育てることにつながると確信しています。
幼児期は、あっという間に過ぎ去ります。もちろん子育てには大変なことも多々ありますが、子どもが自ら育とうとする輝かしい瞬間を、どうぞ見逃さないでほしいと思います。江北白百合幼稚園では、保護者の方が参加する場面もたくさんありますが、それは子どもの笑顔がたくさん見られ、また、親も感動をもらう機会でもあります。
ここでは、すべてが子ども中心です。そのために僕たちは伝統を守りつつ、子どもたちにとって何が良いのかを常に考えながら進化し続けています。
1975年の開園以来、大地に植えた江北白百合幼稚園という名の苗木を、枯らさないように立派に育てなければという思いで懸命にやってきました。その思いの実現を後押ししてくれてたのが「体験型自然教育」です。子どもたちが元々持っている、計り知れないほどのエネルギーを外に出すためには、楽しさと安心感の両方が必要です。豊かな自然の中で様々な体験をすることで楽しさと安心感は満たされ、子どもたちはとびきりの笑顔と成長を見せてくれるのです。
たくさんのよろこびを感じて巣立っていく子どもたちにとって、江北白百合幼稚園は心のふるさとになっていると感じています。卒園生が親になり我が子を通わせてくれること、また、教諭として戻ってきてくれることなどは、何にも代え難いよろこびです。
子どもたちの笑顔と成長のために、持てる時間のすべてを注ぎ込む。それは、これからも変わることはありません。保護者の方と、共に子育てをする仲間として歩み続ける幼稚園でありたいと願っています。子どもたちはもちろん、携わる大人たちみんなの笑顔を、どうぞ見にいらしてください。